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NCO@Ver.2.1.1:オリエンテーリングについて淡々と何か書いてます

November 19, 2004

インカレ閉会式(演出)

インカレの閉会式について思い出しながら。

良かった点、改善できる点などいくつか挙げてみます。

ここを偶然関係者が目にしたりして、来年のWOCや今年の日光に反映されたら…なんてことはなさそうですがとりあえず気になった点を。演出などは他のスポーツ見てても好きな部分なのできつめかもしれませんが、所詮外部の言うことと思ってもらって結構です。

1. インタビューの時間

インタビューの相手が優勝者だけというのは盛り上がりに欠けます。入賞者6人全員は厳しいですが、せめて表彰台の3人にはマイクを向けて欲しいです。理想はプラス併設やFクラス一人ずつ。Fクラスに関しては表彰台に乗ったりインタビューを受けたりといったこと自体が励みになると思うのでぜひやって欲しいと思います。また、次点の考えですが、優勝者「のみ」にするならロングインタビューとし、レース中の考えやゴールが見えて歓声を受けた瞬間の感触など突っ込んで欲しいと思います。

2. インタビューの貴重性

今回が特殊なのかもしれませんが、東日本21Eではこの度多くの海外一流選手が来日したのですから、来年のためにも多くの生の肉声を日本のオリエンティアに届けて欲しかったです。レース中どんなことを考えてたかとか、ゴール直後の感想、優勝が決まった時の思い、日本テレインの印象、日本の印象など、いろいろ聞いて面白そうなことは多いはずです。今回は、東日本M21E2位のMats Troeng氏,W21E優勝者Simone Niggli-Luders氏へのインタビューがそれぞれありましたが、時間が押していたのかかなり急ぎ足の印象を受けました。日本の印象をなんとか聞きだして終わりという感じも受け少し残念でした。

3.インタビュアー

今回は宮内氏がインタビュアーを行いましたが、以前は松澤氏が長い間やっていたと思います。今回から変えたのは何故でしょうか(単に断られただけ?)。行われたインタビューでは松澤氏の色が濃く残っていたように感じましたが、それなら氏のままでよかったのではないでしょうか。宮内氏がインタビューするならば彼女にしかできない(と書くと書きすぎですが)色を出して欲しかったと思います。逆に色がかぶるようなら変更した理由が分かりませんでした。

4.インタビューの内容

インカレに限りますが、余りにインタビューがワイドショー的なものに終始してしまったように感じました。優勝するような選手に近しい人をインタビュアーとし、突っ込んだ話を聞きだすというのは近年ある程度人気を得ている手法だと思います。けれど今年はバランスがそちらにばかり偏り、さらに時間が少ないために優勝者の私生活の部分の話「のみ」で終わってしまいました。インタビューの内容にバリエーションが欲しいです。実質今回は質問1,2個ずつだったので、優勝者にはせめて3つ(うちプライベート1つ)ほど。

5.インタビューされる側の意識

せっかくのところ苦言を提して選手には酷ですが、実際一部の回答自体にげんなりとしました。せっかく受ける立場に立てたのだから、ロングにかけてた意気込みや一番上から学生に伝えたいことなど用意してもよかったのではと思います。ダイエットはともかく、「優勝を一番伝えたいのは?」という質問にさんざん焦らしたあげく彼女を匂わすと言うのは…。場が困ります。個人の事情を知っている人以外には「ハァ?」です。せめて「一緒に頑張って来てお互い支えた彼女です!」くらい堂々として欲しいです。(模範的盛り上げ回答は「クラブのみんな」だと思います。ただそんな回答を嘘付いてまでしろと言うわけでは決してありません。)ただこればかりは学生なので。いちゃもん付けてごめんなさい。

6.セットなど

舞台装置は場所の制限もあるので今のままでいいと思います。音楽もスタート前(?)との使い回しは気になりましたが式を邪魔しないほどの音量でよかったと思います。他花束を渡してた子供たちがいましたが、リハーサルとかやったのでしょうか?恥ずかしがって選手に苦笑させるくらいなら、異性の運営者から花束を渡した方がよかったと思います。特に問題は感じませんでしたが、後はもう一つ何か運営側からのサプライズがあればよりよいと思います。

7.表彰後

表彰式の後、河合会長からの挨拶、次回日光インカレへの引継ぎ、学連幹事長からの言葉などありましたが、そのまま学生が帰ってしまったこともあった以前から比べると、非常によかったと思います。参加者の学生にも拍手を。最後に実行委員長の山口氏が「参加者の皆さんにもお礼」を言ってましたが心に残りました。また、今回から非競技面に関しては学生が担当したということで学連幹事長の堺氏が代表して挨拶をしてましたがこれもとてもよかったです。言葉はたどたどしかったりしましたが、自分たちが創ったインカレが成功したことへの誇りや達成感がとても伝わってきた挨拶でした。長くても何かが「伝わってくる」挨拶は(個人的に)歓迎です。

8.その他気になった点

インカレ表彰の途中で、海外選手が自分たちの速報ボードを取りに壇上に出てきて少しの間収拾がつかなかった時間がありました。おそらく運営側からして予想外のことだろうと思われますので、次回(あるのか?)はインカレ表彰前に一旦時間を取って(5分ほどが限界?)その間にちゃっちゃと持って行ってもらえばいいと思います。

9.年度一つ目のインカレ

今年からロングが秋開催になりました。それに関して欲を言えば、もう少し内輪色を薄めたインカレでもいいと思います。一年生にとっては初のインカレとなります。少し特殊な例をあげると、インタビュアー紹介の時「ぞんび〜ず所属の(ご存知)宮内氏です」という紹介をしていましたが、ぞんび〜ずというクラブが何のクラブなのか(失礼ながら自分も関西の有志クラブとしか…)一年生や遠方の大学など知らない人もいる中では素直に京都大出身と言う紹介の仕方でもいいと思います。またその際彼女のあげた成績(WOC代表とか日本ランキングとか)を紹介したほうが親切でした(これは司会が関西の方だったことも一因かも)。他には、インカレプログラム(紙版は見てませんが)や会場の立看板の簡素さがあげられます。インカレシード選手の(自己)紹介を載せた(作った)り、実況で工夫したりと、インカレとして盛り上げるセッティングが非常に少なく、普通の大会と見た目は変わらない印象を受けたのが残念でした。年度一つ目のインカレということを考え、「インカレっぽさ」をもっと出し、運営側からも雰囲気を作って欲しいです。

10.演出パートの掛け持ち

今回は英語実況こそプロに頼んだ模様ですが、通訳実況、インタビュアーなどは別の担当(場合によっては選手兼任)と掛け持ちながらの運営でした。当然専門パートとしたほうが質の向上は望めますが、現在小人数精鋭運営をやらざるを得ない大規模大会が多い中、これは解決しにくい問題のような気もします。

11.場面提供

予算がかなりあることを大前提とします。(WOCの規模はどれくらいだろう…。)できるならば屋内スペースや屋外でも最前線が一杯で見れない人のために、小さくてもテレビ画面を置いて、外のゴールシーンが生中継で映るようにできれば面白いんじゃないかと思います。以前のWOCでやられてた大スクリーンに投影して…というのは無理でしょうが。いずれにせよ結構な予算がかかりそうです。ビデオカメラと映像を飛ばすコードはまだしもスクリーンが厳しいか…。14インチのTVとビデオを設置して(以下妄想)
簡単にできそうな気もしますがきっと難しそうです。一応理想とおくところは、スタジアム(ゴール周り)に入れなかった観客が脇に設置してあるテレビ(or個人のポータブルTV)に群がって…みたいな状況です。甲子園なんかは廊下にテレビがすえつけてありますね(あれはまんまテレビ放送ですけど)。


何かあれば追記しますがここまで。癪に障る方々(特に運営者の方など)もおられるかと思います。次回以降、そしてWOCの参考にもしなればと思い、改善でき得る点を中心に書き出しました。それほど責めてるつもりはなく、例年通り楽しむことができた式でした。このエントリーに関して苦情や問題点は遠慮なく下のコメント欄にお願いします。いろいろあればそれだけ資料としても有用だと考えています。

なにより直接関わってないため無責任な発言が多すぎだと自覚しています。

Posted by Inoue at November 19, 2004 11:47 AM