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NCO@Ver.2.1.1:オリエンテーリングについて淡々と何か書いてます

January 13, 2005

デフリンピック

現在、オーストラリアのメルボルンにて、デフリンピックが行われています。

デフリンピックとは、デフ(deaf=ろう、耳の聞こえないの意)+オリンピックのことです。(参考:読売ON-LINE:デフリンピックとは?)現在読売ON-LINEでは特集が組まれているので知っている方も多いかもしれません。

このデフリンピックの一競技として、オリエンテーリングがあり、現在多摩オリエンテーリングクラブの野中 好夫氏が出場しています。

参考:デフリンピックdeaflympics公式サイト
第20回(2005)大会公式サイト

現在では既に、スプリント(9日)、ロング(12日)の結果が出ています。(明日13日にはリレーが行われますが、日本はチームを送り込みません。)

結果は残念ですが、個人的にはおかげでデフリンピックというものを知ることが出来ました。

なお、男子はリトアニアのKuzminskis Tomas氏がスプリント、ロング共にそれぞれ2分と5分の差を付けて制しています。また女子はスプリント、ロング共に1位2位をウクライナ勢が占め、強さを見せています。

Posted by Inoue at 12:35 AM

December 03, 2004

2005"超"裏要綱(2号)

もう2ヶ月ほど前になりますが、村越氏の手によってWOC2005の裏ブリテン(要綱)が作られました。(氏のHP、navi&map Shin Murakoshi's homepageにて公開されています。)海外向けに作られ、好評を得たというこのブリテンを今回は更に"超"訳してみます。公開からだいぶ遅くなっての日本語訳で申し訳ありませんが、氏の「上質のジョーク」をお楽しみください(訳によってだいなしになっている可能性も大!)。

村越氏作成の2005裏ブリテン2(PDF)

http://homepage2.nifty.com/navi-and-map/unofBulletin2.pdf

なお、ブリテンというのは、

世界選手権など国際的な主要大会で競技会に先立って発行される競技その他の情報。競技規則によってその発行が規定されており、世界選手権の場合2年前に1号、1年前に2号、数ヶ月前に(確か3ヶ月)に3号、大会時にプログラムとして4号が発行される。

というものです(オリエンティアMLから転載)。

正式版はWOC2005HPより。

以下和訳です。

WOC2005 in Aichi, Japan (8/7~14) "超"裏ブリテン2号

第22回、WOC2005 in 愛知へようこそ!

巨大なスクリーンもなけりゃ、大勢の観客もいない、おまけに遠い!それでも…それでも我々はそんな前評判以上のものを皆様に与えてみせます!我々のモットーは「Producing Champs」なのです。

WOCとは、当然ながら世界一を決める(Producing Champs)舞台です。しかし、「Producing Champs」という言葉には、それ以上の意味が含まれています。

1.Challenging(チャレンジ!)

2.Happy(ハッピー!)

3.Amazing&Amusing(驚きと楽しさをあなたに!)

4.Maximum Performance(最高のパフォーマンスを!)

5.Minimum Standard(もちろん最低限度の基準は満たします!)


最高!(暑くなんてありません!)(ダブルミーニング)

日本は夏の暑さがひどいと評判ですが、実際レースが行われる作手村はスイスよりは涼しいのです!おそらくほんのちょっとだけ湿度は高いですが、8月の平均最高気温はたった28度です。また、さらによいコンディションでレースを行ってもらうため、羽鳥和重氏*1バタフライ効果を引き起こして作手を涼しくするために頑張って羽ばたいております。(カオス理論によれば、中国における蝶の羽ばたきはニューヨークで強烈な嵐を起こす可能性だってあるんです。)


私もあなたもハッピー!*2

1997年以後、ノルウェーにおいてさえオリエンテーリング関連の活動が下火になりつつあるというリポートが出ています。大規模大会においてこのことは避けられない側面でしょうか?我々は選手も地元の方々も幸せになるよう努力してきましたし、運営者である我々もまた、疲れきったり楽しくなくなったりといったことのないようやってきました。皆様の参加で、我々や地元の方々は幸せになれるんですよ?


さあレッツチャレンジ!

夏の暑さや山登りばかりが日本でのWOC2005がもたらすものではないんです。
海外からの選手には箸を使い慣れていないので、栄養補給に手間取ってしまいます。右側の「お箸の正しい使い方」をご覧ください。(写真下:炭水化物を効率よく摂取するにはお箸を正しく使いましょう)

危険とされている動物に関して

日本には狼はいません。ただ、森の中で熊はよく見つけられていますし、蛇も有名です。しかし、ほとんどのオリエンティアにとってはレース中に熊や蛇に出くわすことはまずなく、そのような事故も報告されてはいません。日本の本州では熊による怪我の事例はほぼなく、最近10年間で一人だけです。野生のブタもおり、毎年怪我の報告が数件ありますが、オリエンティアとは関係ありません。一番の問題はクモです。特に夏の時期はクモの巣が非常に厄介です。

日本の蚊は危険はありませんがやはり厄介です。*3

世界で一番高い場所での選手権

8/16には、世界最高峰でのオリエンテーリング選手権を、日本最高峰である富士山山頂にて行います。ちなみに地図は1997年に最も高い標高でのO-MAPとして認定されています。

宿泊施設*4
ランクA:8合目。酸素たっぷり
ランクB:8.5合目。酸素少なめ

交通
ヘリチャーター:200万円
ブルドーザーチャーター:10万円
歩き:タダ

エントリーフォームは裏ブリテン3号にて。詳細な情報と日本チームへの連絡先も載ってます。


愉快で、驚愕の、そしてエキゾティックなWOC!

今回は欧州圏以外での初のWOC開催となります。たっぷり東洋の魅力を満喫してください。WOC期間中には作手で日本伝統の夏祭りも開かれ、文化関連のディスプレイ展示も計画されています。


最低限度の基準を満たし、最高のパフォーマンスを

メインとなるマッパーは、普通のサラリーマンです。Differential GPSの技術を使うことで、WOC仕様の広大なエリアを網羅するのに成功しました。世界的に有名な日本の小説家、村上春樹氏は「ノルウェーの森」でこう述べています。「社会は、地図作りに情熱を傾けるほんのちょっぴりの奴らを必要としていたのさ」*5


日本語訳は以上です。他右の欄では「外国人好みのKimono girls」や、最も厳格なIOF SEA(?)であるOivind Holt氏お墨付き、羽鳥氏の「Tori's Punching stand」などの写真もあります。

  • *1: 訳者注:メインマッパーの一人
  • *2: 訳者注:ポッキーではありません。念のため。
  • *3: 訳者注:右欄に写真で蚊取り線香とベープノーマットの紹介。どこでもベープはマッピングチームご推薦!!
  • *4: 訳者注:訳違うかも?
  • *5: 訳者注:本を持ってる方、この正しい引用教えてください
Posted by Inoue at 02:04 AM

November 29, 2004

WOC2005選手選考

WOC SQUADから「2005年世界選手権大会選手選考について」の詳細が発表されました。

 現在の代表選手候補の7選手以外にも可能性を創ろうというわけで、7/10,16,17,18に愛知で行われる最終選考レースの前に、富士で行われる全日本選手権(M/W21E)、4/2,3に行われるレースの二回を、第一次選考とするそうです。それぞれロング、ミドル、スプリントの第一次選考となります。(詳しくはSQUAD HPまで。)

可能性を広げて門戸を広く開けよう(4月のレースは誰でも参加できる)と言う姿勢は日本が強くなるためによいことだと思います。

ところで…(11/30一部追記)

(最終選考レースへの切符を持っている)代表選手候補の7選手ってどなたなんですか?一応流し読みとは言えオリエンティアMLに目を通してはいるはずなんですが、どうにも記憶にありません…。候補とは言え、選手選考の過程と結果を知らないのはどうも気持ちが悪い感じがします。(SQUAD専用MLなどがあって、そちらで議論の末決定した事項だと予想。)

単に自分が見落としているだけかもしれません(例:オリエンテーリングマガジンには逐一報告されているとかオリエンティアMLで流れていたとか)が、結構重要な点だと思うので、現時点の候補だけでも一応誰でも見られるWEB上で公開して欲しいなあと思っている次第です。

あっ、もしかしてWOC2004日本代表選手選手はもう来年の代表選手候補として選考レースへの権利を得ているってことなのか?7人ずつだし。そんな気がしてきました。

とりあえず今年のWOC2004に参加した計14選手を載せておきます。(敬称略)

鹿島田浩二、小泉成行、紺野俊介、篠原岳夫、高橋善徳、松澤俊行、山口大助

落合志保子、金子恵美、塩田美佐、田島利佳、番場洋子、宮内佐季子、元木友子

11/30追記

O-Newsでのエントリー(WOC2005日本代表選考)において、鹿島田氏が14名についてコメントを残していました。正式には公表されていないかもしれませんが、転載させてもらいます。

宮内・加納・落合・元木・田島・番場・金子

松澤・小泉・篠原・山口・高橋・鹿島田・紺野

(敬称略)(追記ここまで)

あれ、そもそもSQUADって休会していなかったっけ?(SQUADのHPにはそんなこと書いてませんけど。)じゃあ今やっている強化スタッフの方々はどういう所属(というか立場)で動いているの?原点に戻れば、日本チームの強化組織ってどういう組織体系なんですか?JOAが形式的にはトップなんだろうけど、SQUADってその下部組織?それとも全く別物?考えれば考えるほど日本のオリエンテーリング界は謎です。

11/29 01:31補足:

SQUAD休会についてはオリエンティアMLに流れていました。休会はするが、「オリエンテーリング日本代表選手の強化、育成、支援活動」については『JOA選手強化特別委員会より委嘱を受け、JOA選手強化スタッフとして継続していきます』とありました。今の強化部メンバーの方々はJOAスタッフとしての活動(継続)中なんですね。

Posted by Inoue at 01:24 AM

November 18, 2004

ノルウェーから見た日本

以前(2000年末)来日したこともある、Bjørnar Valstad(1999年スコットランドクラシカル優勝)(奥さんでもあるHanne Staffと共に来日、彼女は1997年ノルウェークラシカル優勝)が、ノルウェーの彼らのサイト、www.staff-valstad.comにおいて日本の紹介をしています。「How to be Big in Japan?」と題して日本対策や日本の文化について触れていますので全文和訳してみました。(と言っても友人から依頼を受けたからです。)相当に長いですが、訳が間違ってるなどあればコメントなどでどうぞ。

実際のページ(訳前)はこちら(How to be Big in Japan? (english version))

How to be Big in Japan? 日本でいい成績を残すには

写真下

日本でこんな綺麗な夕焼けを見たら、忘れられないね

ノルウェーチームは日の出ずる国への道筋を既に描いています。次の世界選手権への準備はもう既に進行中なのです。

来年行われる世界選手権は、今年の(WOC)とは180度違うものになるでしょう(地理、気候、テレイン、組織、メディアの存在(注目される数?)、foot(訳者注:おそらくfoodの誤植)、飲み物、宿泊施設、文化など、事実ほとんど全てが選手たちが今年のスウェーデンで経験したものとは違う)。そんな来年のWOC、準備はどうするべきなのでしょうか?

来年のWOCに向けてどう準備するべきか我々が考えていることをここでこのページの読者と共に分け合いたいと思います。日本でのWOCに向けて、どう準備していくべきでしょうか。

今回から「How to BIG in Japan(日本で"ビッグ"になるには)」と題したシリーズを掲載します。

内容は以下。

1:WOC in Japan、それは全面的に今までのWOCと違います。地形、気候、文化、食事、宿泊、そして生活習慣について。

2:WOC in Japan、それはタフで(今までとは)違った挑戦となります。地図とテレインについて。

3:WOC in Japan、WOCにおけるオリエンテーリングのテクニック(訳者意訳:結局はWOCなのです)。

4:WOC in Japan、よいルートチョイスとは?

How to BIG in Japan. Part1

O(rienteering)-country(としての)日本を簡単に見ていきます。地形、気候、文化、食事、宿泊施設、そして生活スタイルについて。

メジャーな選手権で成功するためには、ホスト国の持つ幅広い情勢に適応する力が必要です。地図やテレインに精通することは当然必要とされます。しかし、それらに精通している場合でさえ、多くの本命選手が失敗しています。彼らは異なった文化、食事、生活状態の形でもたらされる外的要因には通じていなかったからです。この点において、選手たちは多くの新しいチャレンジを日本でのWOCで感じることでしょう。アジアでの選手権は、ホームグラウンドである北欧でのそれとは全く別種のものとなります。このシリーズの最初の記事では、この国の他とは違った特徴の一部をちょっとだけ詳しくみていきます。

The o-country Japan.

日本では、オリエンテーリングは1966年にレクリエーションスポーツとして紹介されました。初めての大会は1969年に東京の近くで行われました。最大級のイベントは1000人から2000人の選手を集めています。

日本のナショナルチームのメンバーは日本のホームテレインの中、高いレベルで競技をしていますが、世界的イベントにおいては、同じレベルの力を発揮するのに苦労して来ました。世界選手権での最初の日本人選手は、1976年スコットランドで行われたWOCで走った杉山隆氏でした。

日本には合計約5000人のオリエンティアと200近くのオリエンテーリングクラブがあります。O-Mapはおおよそ600から650が存在しています。他の多くの国でそうであるように、初めての日本のO-Map(1973年作)はスウェーデンのマッパーによって描かれました。日本人によって描かれる初のO-Mapが完成するのはその翌年のことです。

Aichi and Tsukude Village

WOC2005は約400キロ東京から西へ行った「州」、愛知で行われます。最大の都市は名古屋、日本で三番目に大きい大都市です。基本的に、海岸沿いの平野上で数十キロ四方に都市特有の不規則な広がりを持った典型的大都市です。

以下日本地図と愛知の位置説明。

実際のWOCイベントの中心は「三河高原」と呼ばれる内陸の山地の中に位置し、そこはまぶしい都市の光を放つ名古屋とは対照的です。町は愛すべき田園風景に囲まれ、アウトドアスポーツには素晴らしい機会を与えてくれます。そこではあまりやることが無いのはさておき、作手村は「愛知の軽井沢」として日本では知られています(つまりは最も人気のある場所)が、その理由は明らかにはなっていません。

愛知県は2005年8月に行われる万博の開催地になっており、WOC2005実行委員会はこの万博に協賛(協力?)しています。そういうわけで、8月に行われる世界選手権は日本で計画された今までで初めてのオリエンテーリングイベントの一つとなるでしょう。一年のこの時期、日本人は通常オリエンテーリングレースは避けますが、それほど8月は暑くなります。

以下作手(?)の写真

ノルウェーと日本の間にはいくつか類似点があります。その一つは、地形学的な点から、両国はだいたい同じような国土面積を持つ典型的山国ということです。つまり両国は同じようなサイズを持つ国ということです。しかし類似点はそのくらいです。

人口についてはノルウェーがたった450万に対して、日本の住んでいるのは1億2800万を超えています。実に驚いたことに、ひとたび海岸部を離れてみると地方は比較的人口密度が少ないように見えます。これは人口の90%が海岸線に沿った薄いベルト地帯に住んでいるからです。このベルトは海から30キロの地域に広がっています。森林や山はそびえたって海岸を背にした風景を見下ろしています。一番高い山脈は海抜3000メートルを超えてそびえ立っています。その中でも最も高いのは富士山(火山)で、3800メートルであり、実に印象的な風景をもたらし日本のシンボルです。

以下富士山と田園風景の写真

日本(の土地)は膨大な量の目の詰まって無い柔らかな土壌からなります。この特性はWOCテレインにおいても顕著となっています。全体のエリアは、大小のみぞやあちこちに分岐した沢など実に驚くべき多様性により細かく分類されます。溝は絶えず変化する状態にあり、たとえ日本人が浸食障壁をほぼ全ての渓谷や河床で作図してきたとしても(変わっている可能性もあります)。

日本では気候はノルウェーより多様に変化します。冬は寒く、多くの雪も降ります。近年はしかし、冬の間でも海抜7-800メートル以上のテレインで走ることは可能です。

夏はヨーロッパに比べ暖かく湿っています。地方紙によれば気温は30~35度まで上がるのが7,8月の平均となります。加えて、空気の湿度は大変高いです。

太平洋からの風は暖かい空気を山に向けて送り、5,6月には多くの雨をしばしば降らせることになります。WOC選手にとってはこの新しい環境になれることが実際の問題となるでしょう。夏の間の平均気温はゆうに30度を超え、相当きつい傾斜と高低差にあいまって、来年のWOCアスリートにとってタフなチャレンジを要求するでしょう。

言い換えると、日本の気候は去年のスイスでのと同じように結果に重大な影響を及ぼし得ます。きっちり十分な暑さ対策を選手がしなかった場合は特に。

公式の統計によれば、作手村のような山間部ではややそれよりは涼しくなるでしょうが、地元紙によると、その季節が始まると暑さと湿度でひどく消耗してしまうとあります。日本に住んでいたことのあるスコットランド人のオリエンティア、Nail Marstonによれば、ただその辺を歩くだけで8月はひどく消耗したそうです。

Food and accommodation

"Western style" "Japanese style"というような言葉は日本を訪れていれば、近いうちに確立された概念となるでしょう。それは様々なところで当てはまります。トイレ、宿泊、そして食事。ほとんどは地面に座ってやることになります。。。

食べ物と飲み物は日本全国を通して安全です。水を飲むことは通常蛇口から直接飲んでもいいですが、おそらく初めに地元紙やガイドで大事を取って確かめたほうが無難でしょう。都市部ではそれほど問題ではありませんが、山間部の地元宿泊施設での水はおそらく地表水からでしょう、そしてそれ故潜在的リスクも抱えています。

日本での食事習慣は“Westerners”とは少し何かが違います。米は全体を通して様々な形で毎回の食卓に出される主食です。

日本人で無い我々のほとんどにとって違和感を感じるのは、小分けにされた皿にそれぞれ違う味の料理が乗ってることであり、西欧人の胃袋にとっては奇妙に映ります。しかしながら、料理はマイルドで刺激は少ないです。ほとんどの人はそれについてを少し刺激がない、味が物足りないと思うかもしれません。

個人的には日本のものを含むアジアの食べ物は本当に好きですけどね。

以下日本の食卓の写真

海草と様々な海からの生産物は料理を"spice up(塩辛くする?)"のに使われ、何か違った感じを与えてくれます。けれど料理は消化のしやすいものです。

寿司(日本の代表的な料理)はお勧めです。自国にある「寿司バー(訳者注:海外ではこういう表現)」にぜひ行ってみてください。様々な10種のちっちゃなネタが一人の前にそれぞれ運ばれてきます。

ハンネ(スタッフ)と私ビョルナー(ヴァルシュタ:このページの筆者)は二人とも古くからの伝統的な日本の食事にチャレンジしてみる幸運に恵まれました。とりわけ、私たちは水田でうなぎを獲りに行き、火で炙って食べました。釣竿は必要と言うわけでもなく、鋤(?)で獲ったんです!うなぎが実際泥の中で埋まっているのです。加えて私たちは固められ(?)、そしてマリネにされた生魚(丸ごと一匹)、白子のマリネ、干して固めて(?)揚げられたイナゴ、若い蜂(?)、蜂の子、そして他の同種のスナックも!ほとんどは世界選手権直前に食べるには適切なものではないですが…。

提供される食事の量も隠れた問題となるかもしれません。ノルウェー人は日本人より多く練習し多く食べます。ほとんどの食事の種類が日本では買えますが、良質の小麦製品とcrisp bread(薄いビスケット)は常に簡単に手に入るとは限らず、価格も高いことが多いです。

食事はほぼ毎回箸を使って食べます。ただナイフとフォークも尋ねれば持ってきてもらえます。でも箸を使ったほうがきっと面白いと思いますよ。

日本では(食事の時)普通は床の上に座ります。椅子の上に座ることはそんなにありません。床に座るやり方には二種あります。行儀のよいやり方(正座?)、またはリラックスした方法です。腰の堅い西欧人にとっては三つ目のやり方もあります、ほとんど寝転がってるようなものですが…。

Accommodation

宿泊施設は日本式と西洋式両方選べます。日本式は床の上で、西洋式は普通にベッドで寝ます。しかし、床で寝るのにも何の問題もありません。マットレスと質のよい羽毛布団は(日本は冬国で、よい冬用の羽毛布団があります)、安物とは程遠く、西洋式のホテルに滞在するのと遜色ありません。

以下布団の写真

Cold rooms

我々ノルウェー人が慣れてない(冬は特に)のは室内暖房についてです。ノルウェーでは全部屋が暖かくされています。対して日本ではほとんどの部屋が寒いのです。リビングだけが暖房が効いています。暖房は普通はガスストーブでなされ、大変効果的です。加えて机の下にはヒーターが付いてます(訳者注:おそらくコタツ)。足を中に入れれば、たとえ部屋の他のところが寒くても、心地よく暖かいでしょう。

Baths

シャワー(ルーム)なのは珍しいです。けれど日本人が風呂(湯船)にほとんどどこでも入るのはすぐ分かると思います。これはとてもいいことです。まず座って体を洗い、様々な種類、水風呂や色々な温度(ぬるま湯から火傷するほど)の風呂の湯船に身体を沈めます。疲れた筋肉(身体)には最高です。

以下風呂や銭湯の写真

And finally the toilets...

背の高い男性にとって、知りたいことでしょうから触れておかずにはいられませんが、高さは重要です。それはたとえ筆者が(背が高すぎて)小便器に届かなかったとしてもね。。。

Summary

アスリートとしての視点から見て、日本は訪れやすい国です。全ての重要な条件には比較的適応しやすい。食事や飲み物も得やすく、我々の国と同じ質を揃えています。日本人オリエンティアは友好的で親切だし、そのおかげでトレーニングマップを得る助力を仰ぐのも簡単です。言葉はもちろん大変な壁ではあり、地元(ノルウェーからの)ガイド(ブック)は日本訪問後有益な旅をするのに必要です。

日本の風呂、そして食事を楽しんでください。日本では多くの挑戦をするでしょうが、そのほとんどは良種のものであり、人生を面白くしてくれるものでしょう!選手権に向けてトレーニングするのに悪い場所では全くありません!

次回は日本の地図とテレインについて。



これで訳は終わりです。相当に意訳が入ってますがなんとなく彼らによる日本の紹介の感じはつかめたかと思います。食事のイナゴうんぬんがひどい気もしますが、変な誤解は比較的少なく感じました。トイレの欄に関してはもうちょっといい訳ができるような気がします。うーむ。

追記:訳を教えてもらったので少し改善しました。また、補足ですが、今期のWorld Cup Event ではBjørnar Valstad 氏はWOCLong(9/16)で、Hanne Staff 氏はWOCMiddleEuOCMiddleでそれぞれ優勝しています。

Posted by Inoue at 03:45 AM

November 17, 2004

海外選手軽く紹介

気まぐれに、気になった範囲で海外選手軽く紹介します。前回のエントリーの続きで書いてた物を別エントリーで。11/18少し追記。

写真を撮って無いので引用になります。

まずはO-NewsでのPWT記事にある写真から。

真ん中がスイス国鉄の広告に登場したり(参考資料)、モデル業をやってるとかのスイス:Simone Niggli-Luder(シモーネ)氏(彼女は土曜日のPWTに続いて日曜の東日本W21Eでも優勝)。PWTでの選手紹介。彼女は2003WOCでスプリント一位、ロング一位、ミドル一位、リレー一位というあり得ない(褒め言葉)成績を取っています。今回も本命と言われてました。堂々の女子世界ランキング1位です。

右に写ってるのがスウェーデンのJenny Johansson(ジェニーなのだがJは発音されないので現地ではイェニー)氏。PWTの選手紹介。彼女も世界ランク3位と素晴らしい選手です。PWT、東日本の会場をツインテールでよく同じスウェーデンのEmma Engstrand氏と一緒に歩いてました。東日本のレース後も山に写真を撮りに来てたり。

左はこれもスウェーデンのKarolina A-Hojsgaard氏。PWTでの選手紹介。PWTでは3位に入り、次の日の東日本では2位でした。パンフでは確かSimone氏のライバルという書かれ方をしていたように思います。(うる覚え。正確な情報求む)世界ランクは5位になっています。

後は東日本で3位に入っフィンランドのMinna Kauppi氏(世界ランク8位)。PWTでの選手紹介。残念ながらフィンランドチームは表彰式の前に会場を後にしたので、式では見られなかったのですが、orienteering.comの木村氏が前日のPWTでの写真を撮ってくれています。その1その2その3。(Park World Tour 2004 NAGOYA内)彼女は現在21歳(11月下旬に22)ということも考えると来年はもっと上の位置にいるかもしれません。

とりあえず今回はそんなところで。女子ばっかりで男子がいないのは興味が時間がなかったせいです。きっと。というか男子に付いては日本代表の方やエリート上位の方が自身のサイトで紹介してそうな気もします。見つけた&自分が紹介してますという方はコメントででも教えてもらえると嬉しいです。

こういうの、大会前に書けばもうちょっと盛り上がったかもしれないなあなんて自分の遅筆に少し後悔。

追記:グーグルで調べていたら、O-Newsの小泉氏のコラムで「ミーハーな話」として書かれています。(7月19日付け)この写真がそれぞれ誰なのかはちょっと分からず。一番左がJenny氏で真ん中がKarolina 氏かなあ(適当)(ミーハー)

Posted by Inoue at 01:25 AM

東日本とPWT

PWT

JapanCallenge2days(東日本&インカレ)

結果とLAP(LapCenter)

東日本結果(IOF)

遅くなりましたが10日ほど前の東日本&PWTについてです。

世界の選手が多数来日ということで盛り上がったかと言うと「盛り上がってたのは一部でインカレに来ていたの学生の多くは名前と顔が一致して無いしとりあえず有名っぽいから見ておくか」レベルだったと思います。インカレ(IE)と東日本(21E)の表彰式の盛り上がりの落差が端的に表してたような…。しかしながら紹介パンフを作ったりプロの実況を呼んだり、運営側の努力も感じました。毎週の様にレースに参加して、オリエンティアMLもこまめにチェックして…、というコアな層にはアピールできた大会だったようですが、今後はそれをどう一般参加者層に伝えていけるかというのが課題になりそうです。

Posted by Inoue at 12:47 AM

September 10, 2004

WOC開幕

世界選手権(WOC)2004が、明日11日から19日にかけて一週間超に渡りスウェーデンのヴェステルオースで開催されます。
参考:WOC公式サイト
それに伴い、今日はWOC2005が参加している愛知万博のマスコット、モリゾー、キッコロが現地に向けて旅立ちました。日本チームの応援と来年のWOC2005の広報宣伝活動を行って帰ってくるそうです。マスコット(の中の人)も大変ですね。
参考:愛知万博公式サイト
参考その2:モリゾー&キッコロ公式サイト
WOC2004に参加する日本代表選手に関しては、Orienteering News in Japanにてまとめられています。
O-News特別企画:世界選手権2004 SWEDEN 日本代表選手紹介

Posted by Inoue at 05:19 PM | コメント (0)

August 26, 2003

WOCへの注目度

 ほんとはWOCとかJWOCとかについて書こうと思っているうちに、どうにもやる気が出ないまま日々が過ぎてしまいました。というかそこまで興味を惹かれなかったのでしょうか。個人的には友人がヨーロッパに行ったという面からの興味はあったのですが、純粋に世界最高峰の選手が揃う大会についての興味はそれほどなかったのかもしれません。この辺り、一部(?)のトップオリエンティアとは意識が違うようです。もし選手権に日本チームが行っていなければ全く興味が沸かなかったかも。逆に、そういう一般の人(オリエンテーリングやらない一般の方、というより速さを追求するトップオリエンティア以外のオリエンテーリング愛好者)を巻き込む(興味を持たせる)ような活動って今2005年の世界選手権in愛知に向けてあるんでしょうか。
 まだその段階じゃないとは思うのですが、今の状況で、もし友人が日本代表にならなければ、観戦のためだけに今いる関東から愛知まで行くか、と言えば答えはNOです(もちろんこれは俺独自の意見です)。そういう自問自答をして、少し心配になりました。世界のトップを観戦できますよっていうのはあまりプラスにならなくて、逆に観戦しにくいような会場設定とかならばそれはマイナスにしかならないような気がします。それより値段設定とか、交通手段とか、日程とか、そういうほうが重要という人もいると思います(俺とか)。いや、別に日本のオリエンテーリング界は深く濃い(そして狭い)方向に向かうんだっていう方向性を持っているのならそれでもいいのかなあと納得しますが。それならいい正確な地図、やり応えのあるテレイン、適切なコース設定があればいい気がするので(と、これはやや乱暴な表現ですね、失礼)。
 ちょっとこの問題、まだ十分自分の中でもまとまりきれてません。

Posted by Inoue at 02:45 AM